鹿児島県隊友会長挨拶
就任挨拶
公益社団法人 鹿児島県隊友会
第15代 会長 兒玉健二郎
令和五年五月二十七日に実施された定期総会において、第十五代会長を拝命致しました。薩摩川内支部の兒玉です。諸先輩方が多数おられる中、甚だ僭越であり、また身に余る重責ではありますが「国民と自衛隊の架け橋」となることを目指し、隊友会長として精一杯努めて参りたいと思っておりますので、何卒宜しくお願い致します。
平成二十一年に陸上自衛隊を定年退職後は、今までお世話になった自衛隊への恩返しの気持ちで「現役部隊等の支えになりたい」との思いから、県隊友会本部において常務理事、そして四年前からは副会長として、一貫して現役部隊等支援に努めてきました。隊友会活動の基本は、「国民と自衛隊との架け橋」として、現役部隊の支えになることであり、それがためには、何を為すべきか、真剣に考えなければならないと思っています。まず、何よりも隊友会としての喫緊の課題は、会勢拡大と組織化だと思っています。現在、鹿児島県隊友会の正会員数は、約千五百名程度ですが、陸・海・空等の自衛隊を退職後、郷里の鹿児島に居住される人は、毎年、約百五十名程度いると認識しています。平成二十三年度末の隊友会の公益社団法人化に伴う名簿確定作業以降、正会員数が一向に増加しない現状を何とか打開しなくてはなりません。それがためには、退職予定者情報の獲得と共有、早期接触による新規会員の獲得とともに、退会防止に努める必要があります。各支部においては、核となり得る人材の発掘、非会員の掘り起こしに努め、支部組織の拡大・強化に努めてもらいたいと思います。次に、隊友会活動の活性化と魅力化です。隊友会活動は、各支部の活動が基本です。
コロナ禍も収まりつつあり、各支部は、地域の特性に応じた活動及び公益事業等を積極的に推進し、創意を凝らして隊友会活動の魅力化に努めてもらいたいと思います。また、我々の後継者育成の観点から、募集情報の獲得とともに、援護情報の獲得等、会員の福利厚生と相互親睦を図り、一生を通じ「自衛隊、そして退職後は隊友会に入って良かった」と実感できるような組織にならなくてはならないと思いす。
歴代の隊友会長が築いてこられた伝統ある隊友会組織の更なる拡充・組織化とともに、現役部隊及び県内の防衛協力諸団体、各支部等との密接な連携を図りつつ、隊友会活動の活性化に務めていきたいと考えておりますので、皆様のご協力を宜しくお願い致します。
令和5年7月吉日